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エントリーNO.70
岩波文庫を1ページ読書

           解説文(「岩波文庫解説総目録」より引用)
内村鑑三は、「代表的日本人」として西郷隆盛・上杉鷹山・二宮尊徳・中江藤樹・日蓮の五人をあげ、その生涯を叙述する。 日清戦争の始まった1894年に書かれた本書は岡倉天心「茶の本」、新渡戸稲造「武士道」とともに、 日本人が英語で日本の文化・思想を西欧社会に紹介した代表的な著作である。読みやすい新訳。

発行
 岩波文庫 2009年5月7日 第30刷
著者名
 内村 鑑三 (うちむら かんぞう)
タイトル
 代表的日本人 (だいひょうてきにほんじん)
                    上記著作より、本文書き出し1ページを引用

    一 西郷隆盛----新日本の創設者
   1 一八六八年の日本の維新
 日本が、「天」の命をうけ、はじめて青海原より姿を現したとき、「日の本よ、なんじの門のうちにとどまれ、 召し出すまでは世界と交わるな」との「天」の指図がありました。 日本は二千余年にわたり、これを守ってまいりました。それにより日本の海には諸国の艦隊が乗り入れることなく、その海岸を侵されることもありませんでした。
 長くつづいた日本の鎖国を非難することは、まことに浅薄な考えであります。 日本に鎖国を命じたのは最高の智者であり、日本は、さいわいにも、その命にしたがいました。 それは、世界にとっても良いことでした。今も変わらず良いことであります。世界から隔絶していることは、必ずしもその国にとって不幸ではありません。
 やさしい父ならだれでも、自分の子がまだ幼いのに、「文明開化」に欲させようとして、世の中にほうり出すような目にはあわせないはずです。

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