解説文(「岩波文庫解説総目録」より引用) 主人公源氏の胸中に深く刻まれた継母藤壺への思慕を出発点として、 栄光と寂寞の生涯を辿った44帖。そして息子薫の世界を描く宇治十帖。 始発から終末まで70年余の時代を追うこの物語には王朝文化の粋が結集され、 後世に絶大な影響を与えた。三条西実隆筆青表紙証本を底本とし、 複雑な文脈を解きほぐす注を施す。