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エントリーNO.48
岩波文庫を1ページ読書

           解説文(「岩波文庫解説総目録」より引用)
ナポレオン没落後、武勲による立身の望みを失った貧しい青年ジュリアン・ソレルが、 僧侶階級に身を投じ、その才智と美貌とで貴族階級に食い入って、 野望のためにいかに戦いそして恋したか。 率直で力強い性格をもったジュリアンという青年像を創出し、 恋愛心理の複雑な葛藤を描きだしたフランス心理小説の最高峰。

発行
 岩波文庫 2008年5月23日 第70刷
著者名
 スタンダール
タイトル
 赤と黒 (あかとくろ) 全2冊
                    上記著作より、本文書き出し1ページを引用

   第一部
 第一章  小都会
      いまのよりましな連中を
      数千一緒に入れてみたところで、
      籠は陰気になるばかりだ。
                    ホッブス
 ヴェリエールの小さな町はフランシューコン (*) のもっとも美しい町の一つにかぞえることができる。 赤瓦の、とがった屋根の白い家々が丘の斜面にひろがっていて、そこへ勢いよく成長した栗の木の茂みが、 丘のごくわずかな起伏までもくっきり描き出している。 ドゥー川が、昔スペイン人に築かれ今はもう廃墟になった、町の城壁の下数百尺ばかりのところを流れている。
 ヴァリエールは、北方を高い山でかこまれているが、それはジュラ山脈の一支脈である。

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