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エントリーNO.43
岩波文庫を1ページ読書

           解説文(「岩波文庫解説総目録」より引用)
数多い仏教書のうちでもっとも古い聖典。 後世の仏典に見られる煩瑣な教理はすこしもなく、 人間としての生きる道が、ブッダとの対話のなかで具体的に語られる。 初訳より26年、訳文はいっそう読み易くなり、 積年の研究成果が訳注に盛られ、読解の助けとなるとともに、 他仏典との関連、さらには比較文化論にも及び、興味はつきない。

発行
 岩波文庫 2008年11月5日 第49刷
訳者名
 中村 元 (なかむら はじめ)
タイトル
 ブッダのことば
                    上記著作より、本文書き出し1ページを引用

 かの尊き () 、尊き人、 (さと) った人に礼したてまつる。
   第一  蛇の章
    一、蛇
一  () の毒が(体のすみずみに)ひろがるのを薬で制するように、 怒りが起こったのを制する修行 者(比丘)(*びく) は、 この世とかの () とをともに捨て去る。 ----蛇が脱皮して旧い皮 () 捨て去るようなものである。
二 池に () える 蓮華(れんげ*) を、水にもぐって折り取るように、 すっかり愛飲を () ってしまった修行者は、 この世とかの世とをともに捨て去る。----蛇が脱皮して旧い皮を捨て去るようなものである。
三  (はし) り流れる妄執の水流を () らし尽して余すことのない修行者は、 この世とかの世とをともに捨て去る。----蛇が脱皮して旧い皮を捨て去るようなものである。
四 激流が弱々しい (あし*) () を壊すように、 すっかり 驕慢(きょうまん) を滅し尽くした修行者は、この世とかの世とをともに捨て去る。 ----蛇が脱皮して旧い皮を捨て去るようなものである。

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