エントリーNO.491
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法の精神

解説文(「岩波文庫解説総目録」或いは、表紙より引用)

法・政治思想の大古典として著名なモンテスキュー(1689-1755)の『法の精神』(1748)は、 三権分立論で有名であるが、近年では、法社会学等の先駆的業績として注目され、 異文化間の相互理解に貴重な示唆を与える書として高い評価をえている。完訳決定版。(全3冊)

発行
岩波文庫 2010年5月14日 第17刷
著者名
モンテスキュー  
タイトル
法の精神 (ほうのせいしん) 全3冊  
 
上記著作より、本文書き出し1ページを引用

  第1部
   第1編  法律一般について
    第1章  さまざまな存在との関係における法律について
 法律とは、その最も広い意味では、事物の本性に由来する必然的な諸関係である。 そして、この意味では、ありとあらゆる存在はその法律をもっている。 神はその法律をもち、物質的世界はその法律をもち、人間より上位の叡智的存在はその法律をもち、動物はその法律をもち、人間はその法律をもつ。
 ある盲目的な宿命がこの世でわれわれが見るすべての結果を生み出した、と言った人々ははなばなしく不条理なことを言ったものである。 なぜなら、盲目的な宿命が叡智的な存在を生み出したということ以上にははなはだしく不条理なことはありえまいと思われるからである。
 したがって、一つの原始理性が存在しているのであり、もろもろの法律は、この原始理性とさまざまな存在との間にある諸関係であり、また、 これらのさまざまな存在相互間における諸関係なのである。


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