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エントリーNO.464
岩波文庫を1ページ読書
アンティゴネー

解説文(「岩波文庫解説総目録」或いは、表紙より引用)

ソポクレスの悲劇3部作のひとつ。テーバイの王オイディプス一家にまつわる悲惨な運命を描く。 ストーリーは「オイディプス王」に続くもので、王女アンティゴネーは、王位を襲う兄弟の抗争に巻きこまれ、 兄弟が互いに刺し違えて死んだあと、禁じられていたその埋葬の儀を行なおうとして、王位にのぼった叔父クレオンの怒りにふれて死ぬ。

発行
岩波文庫 1983年10月20日 第24刷
著者名
ソポクレース  
タイトル
アンティゴネー  
 
上記著作より、本文書き出し1ページを引用

アンティゴネー  イスメーネー、 大切(だいじ) な、 血をわけた本当の妹の、あなたは、むろん知っているわね、お父さまオイディプスから伝わったいろんな災難、そのどんなのをまだ、 生き残ってる私たちに、ゼウスがお掛けになっていないか。
 何一つ、苦しいこと、破滅のたね、 (さげす) みや (はずか) しめで、 あなたや私の身の上に現在見られないものは、一つもないのに。今も今、人の話では、この国じゅうに、王様が、つい今しがた、 お 法令(ふれ) をお出しだったというけど、いったい何のことなのかしら。 あなたは何か聞き込んでいる。それとも、敵への禍いが、親しい身内へまでかかるのを、あなたは知らずにいるんですの。
イスメーネー  私には何ひとつも、お姉さま、親しい身内の話には、嬉しいことも辛いことも、--- 私たち二人が、二人の兄弟を奪いとられた、あの時以来、--- ただ一日に、二つの (やいば) で、殺されたという。 それっきり、アルゴス勢が、きのうの夜に逃げてってから、私たちの仕合せが良くなったのか、不幸になったか、いっさいほかに存じませんもの。


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