エントリーNO.445
岩波文庫を1ページ読書
川釣り

解説文(「岩波文庫解説総目録」或いは、表紙より引用)

人も知る釣りの名手井伏鱒二氏は、たんに技術にすぐれ獲物の量を誇るだけの名手ではない。 釣竿を手に、伊豆の山、甲州の川へと分け入る氏が、自分の釣り場を思い出しながら書いた随筆や短編小説を集めたこの1冊は、 釣りの世界を語りながら、人生の諸相をあたたかいユーモアにつつんで巧みに描きだしている。
(解説=飯田龍太)

発行
岩波文庫 1990年11月5日 第2刷
著者名
井伏 鱒二 (いぶせ ますじ)  
タイトル
川釣り (かわづり)  
 
上記著作より、本文書き出し1ページを引用

     渓 流
今日はさっぱり釣れない。
おとりの (あゆ)
一ぴき () きころし
一ぴきは逃がした。

でも釣りたい。
糸のさきに
石ころをむすびつけ
こうして釣る真似をする。


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