エントリーNO.418
岩波文庫を1ページ読書
英語発達小史

解説文(「岩波文庫解説総目録」或いは、表紙より引用)

英語とドイツ語によく似た単語があるのはなぜかと説きおこすことから始めて、 古期英語がいかなる道筋をへて今日の英語へと生成発展してきたかを平易明晰、 興味つきぬ語り口で解き明かす。 ブラッドリ(1845-1923)はOEDの卓越した編纂者。 一般読者のために書かれた英語史として、類書中群を抜く入門書である。 原題「英語の成立」の完訳。

発行
岩波文庫 1984年5月16日 第4刷
著者名
H.ブラッドリ   
タイトル
英語発達小史 (えいごはったつしょうし)  
 
上記著作より、本文書き出し1ページを引用

    一 ドイツ語と英語の類似点
 英国人がドイツ語を習い始めると、誰でも、ドイツ語が母国語にあまり似ているのにまず驚くに違いない。 はじめの教課に出てくる単語はいずれも日常会話で一番ふつうに使う語なので、発音はかなり違うにしても、大部分が同じ意味を表わす英語の単語と同語源であることが、 一目瞭然である。二つの言語の語彙の間に存在する著しい類似性は、次にあげる例から十分に窺われるはずである。 Vater=father(父)、Mutter=mother(母)、Bruder=brother(兄弟)、Schwester=sister(姉妹)、Haus=house(家)、Feld=field(野原)、 Gras=grass(草)、Korn=corn(穀物)、Land=land(土地)、Stein=stone(石)、Kuh=cow(牝牛)、Kalb=calf(仔牛)、Ochse=ox(牡牛)、 singen=sing(歌う)、horen=hear(聞く)、 haben=have(持つ)、gehen=go(行く)、brechen=break(破る)、bringen=bring(持ってくる)、gut=good(よい)、wohl=well(よく)、grun=green(緑)、 hart=hard(堅い)、blind=blind(盲目の)、ich=I(私は)、wir=we(我々は)、selbst=self(自身)、hier=here(ここに)、unter=under(下に)、 bei=by(・・・の傍に)、vor=be-fore(前に)。


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