エントリーNO.402
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社会科学と社会政策にかかわる認識の「客観性」

解説文(「岩波文庫解説総目録」或いは、表紙より引用)

今世紀初頭、社会科学に巨大な業績をのこしたヴェーバーが、社会科学の方法論について論じた記念碑的論文(1994)。 認識理想としての「価値自由」と方法概念としての「理想型」を定式化し、後世に大きな影響を与えた。 本文の理解を助けるための付録3篇、詳細な解説・注、索引を付す。 旧版『社会科学方法論』の補訳新版。

発行
岩波文庫 1998年8月17日 第1刷
著者名
マックス・ヴェーバー  
タイトル
社会科学と社会政策にかかわる認識の「客観性」 (しゃかいかがくとしゃかいせいさくにかかわるにんしきの「きゃっかんせい」)  
 
上記著作より、本文書き出し1ページを引用

〔1〕 われわれの間で、社会科学とくに社会政策にかかわる雑誌が、創刊されたり、新しい編纂陣の手に移されたりするばあい、 通例まず寄せられる問いは、その雑誌の「傾向」はなにか、というものである。 われわれもまた、この質問に答えないわけにはいかない。 そこで、この誌面を借り、「緒言」で述べておいたこととの関連で、問題を多少原理的に設定し直し、立ち入って考察してみたい。 そうすることで、われわれのいう意味における「社会科学的」研究一般の特性に、多方面から光を当てることができよう。 このことは、取り扱われる問題が、「自明の理」であるにもかかわらず、いやむしろ、まさに「自明の理」であるからこそ、 専門家はともかく、科学的研究の現場から離れている多くの読者には、役に立つこともあろう。----
〔2〕 この「雑誌」が創刊以来掲げてきた目的は、「あらゆる国々の社会状態」すなわち社会生活の事実にかんする認識を広げることとならんで、 社会生活の実践的諸問題にかんする判断を錬磨すること、したがってまた、実践的な社会政策を、立法に関与する諸要因にいたるまで、批判の俎上に載せることにもあった。


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