エントリーNO.380
岩波文庫を1ページ読書
光学

解説文(「岩波文庫解説総目録」或いは、表紙より引用)

ニュートン(1642-1727)は力学や数学と同じように、いやそれにも増して光学の研究に前人未到の分野をきりひらいた。 本書はその集大成であり、太陽の白色光が屈折率を異にする色光の複合から成ることを発見した実験をはじめ光の干渉・回折などを臨場感いっぱいに記述する。 完成度のもっとも高い原書第3版の決定訳。

発行
岩波文庫 1983年11月16日 第1刷
著者名
ニュートン  
タイトル
光学 (こうがく)  
 
上記著作より、本文書き出し1ページを引用

    光学 第T篇
    第T部
 本篇での私の意図は、光の諸性質を仮説によって説明するのではなくて、 推論と実験によって提案し、証明することである。このため私は次の定義と公理を前提としたい。        定義
 定義T
 光の斜線とは、光の最小粒子であって、異なる直線上で同時に存在するばかりでなく、同一の直線上で相継いで存在するものとする。 光が相継いて存在する粒子と、同時に存在する粒子の双方からなることは明らかである。 同じ場所である瞬間にくるものを止め、すぐ次にくるものを通すことができ、また同時に、ある場所でそれを止め、他の場所で通すことができるからである。 止められる光の粒子は、通される光の粒子と同じではありえない。 光の他の粒子と無関係に、単独に止められ、また単独に伝播され、または光の他の粒子がおこなったり、こうむったりしない何かを、単独でおこなったり、 こうむったりする最小の光、すなわち光の粒子を、私は光の斜線とよぶ。


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