エントリーNO.346
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仏弟子の告白

解説文(「岩波文庫解説総目録」或いは、表紙より引用)

仏教が興起したはるかな昔、ブッダのまわりには悩みを持ち虐げられた不運な人びとが大勢集まり「なかま」を形づくった。 仏弟子たちは、おのが煩悶、悪魔の誘惑、救いを得たいという熱烈な希望、努力と挫折、ついにブッダに帰依して心の安住を得た喜びなどをこもごも語ったという。 そのひとりひとりの告白は、今もなお切実で感銘深い。

発行
岩波文庫 1984年4月10日 第3刷
訳者
中村 元 (なかむら はじめ)  
タイトル
仏弟子の告白 (ぶつでしのこくはく)  
 
上記著作より、本文書き出し1ページを引用

    一つずつの詩句の集成
   第一章
一 わたしの (いおり) はよく () かれ、 風も入らず、快適である。天の神よ、思うがままに、雨を降らせ。わたしの心はよく安定し、解脱している。 わたしは努力をつづけている。天の神よ、雨を降らせ。
  尊き人・スブーティ長老はこのように詩句を唱えた。
二 かれは、心が静まり、(欲望が)止み、思慮して語り、ざわざわすることなく、悪いことがらを吹き払う。----風が木の葉を吹き払うように。
  尊き人・マハーコッティカ長老は、このように詩句を唱えた。
三 〈全き人〉たちのこの智慧を見よ。暗夜に燃える火のごとくに、光明を与え、眼をさずけ、(かれらのもとに)来れる人々の疑いを除く。
  尊き人・カンカーレーヴァタ長老は、このように詩句を唱えた。


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