エントリーNO.343
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オデュッセイア

解説文(「岩波文庫解説総目録」或いは、表紙より引用)

10年にわたるトロイア戦争が終結。オデュッセウスは、帰国の途中嵐に襲われ、 さらに10年の漂流冒険ののち、神々の援けを得て20年ぶりに帰還、留守の間妻を苦しめていた悪逆な求婚者たちを討ち滅ぼす。 「イリアス」とともにヨーロッパ文学の源泉と仰がれる、劇的な盛り上りに満ちた大英雄叙事詩。

発行
岩波文庫 1984年8月10日 第15刷
著者名
ホメーロス  
タイトル
オデュッセイア (全2冊)  
 
上記著作より、本文書き出し1ページを引用

    第一書
神々の集い、アテーネー女神の愁訴、ゼウスはこれに応じてオデュッセウスを二十年目に帰国させると、 抑留先の女神カリュプソーへはヘルメース神を、郷里イタケーの息子テーレマコスには女神自身を遣って勧告させる。

あの男の話をしてくれ、 詩の女神(ム ー サ) よ、 術策に富み、トロイアの (とうと) い城市を攻め陥してから、 ずいぶん諸方を 彷徨(さまよ) って来た男のことを。
また数多くの国人の町々をたずね、その気質も織り分け、
ことさらに海の上ではたいへんな苦悩をおのが胸中に () みしめもした。
自分自身の 生命(いのち) を確保して、 部下たちに帰国の途も取りつけようとする間に。
だがそれまでしても、部下たちを救いおおせはできなかった、しきりに努めは
したものの。それというのも、彼らは自身の非道な所業ゆえ身を滅ぼした、


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