上記著作より、本文書き出し1ページを引用
凡 天より 形 を 為 して 下 す物◯ 雨 ◯ 雪 ◯ 霰 ◯ 霙 ◯ 雹 なり。
露 は 地気 の 粒珠 する 所 、 霜 は地気の 凝 結 する所、
冷気 の 強弱 によりて 其形 を 異 にするのみ。地気天に 上騰形 を 為 て雨◯雪◯ 霰 ◯ 霙 ◯ 雹 となれども、
温気 をうくれば水となる。
水は地の 全体 なれば 元 の地にかへるなり。
地中深 ければかならず 温気 あり、
地温 なるを 得 て 気 を 吐 、天に 向 て 上騰 事人の 気息 のごとく、
昼夜 片時 も 絶 る事なし。
天も又気を 吐 て地に 下 す、
是 天地の 呼吸 なり。
人の 呼 と 吸 とのごとし。
天地 呼吸 して 万物 を 生育 也。
天地の 呼吸常 を 失 ふ時は 暑寒 時に 応 ぜず、
大風大雨 其余 さまざまの天 変 あるは天地の 病 る也。
天に九ツの 段 あり、
これを 九天 といふ。
九段 の内 最 地に 近 き所を 太陰天 といふ。
(サイト管理者 注 四行目”かへるなり”、旧漢字表現出来ず
七行目 ”さまざま”、平仮名とする。)