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エントリーNO.33
岩波文庫を1ページ読書

           解説文(「岩波文庫解説総目録」より引用)
普通の人間にとって実践可能な人生の真の生き方とは何か。 われわれは後世に何を遺してゆけるのか。 明治27年の夏期学校における講演「後世への最大遺物」は、 人生最大のこの根本問題について熱っぽく語りかける、 「何人にも遺し得る最大遺物-----それは高尚なる生涯である」と。 「デンマルク国の話」を併収。
    解説=鈴木俊郎

発行
 岩波文庫 2008年4月24日 第84刷
著者名
 内村 鑑三 (うちむら かんぞう)
タイトル
  後世(こうせい) への 最大遺物(さいだいいぶつ)  デンマルク (こく) (はなし)  
                    上記著作より、本文書き出し1ページを引用

 夏期演説  後世への最大遺物
       第 一 回
 時は夏でございますし、 (ところ) は山の絶頂でございます。 それでここで私が手を振り足を飛ばしまして私の血に熱度を加えて、 諸君の熱血をここに注ぎ出すことはあるいは私にできないことではないかも知れません、 しかしこれは私の好まぬところ、また諸君もあまり要求しないところだろうと私は考えます。 それでキリスト教の演説会で演説者が腰を掛けて話をするのはたぶんこの講師が 嚆矢(こうし) であるかも知れない(満場大笑)、 しかしながらもしこうすることが私の目的に (かな) うことでございますれば、 私は先例を破ってここであなたがたとゆっくり腰を掛けてお話をしてもかまわないと思います。 これもまた破壊党の所業だと (おぼ) し召されてもよろしゅうございます(拍手喝采)。

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