エントリーNO.272
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浄土三部経

解説文(「岩波文庫解説総目録」より引用)

仏教書経典の中でも、日本人の心に最も深い感化を及ぼした浄土三部経(『無量寿経』『観無量寿経』『阿弥陀経』)。 漢訳には流布本を採用、サンスクリット原典を逐一参照しつつ読み下し、 サンスクリットの翻訳にあたってはわかりやすさを旨とした。 最近の研究成果をとり入れ、完璧を期した改定版。(上)には『無量寿経』を収める。(全2冊)

発行
岩波文庫 2009年5月7日 第49刷
訳注者
中村 元、早島 鏡正、紀野 一義 (なかむら はじめ、はやしま きょうしょう、きの かずよし)  
タイトル
浄土三部経 (じょうどさんぶきょう) 全2冊  
 
上記著作より、本文書き出し1ページを引用

    無量寿経
   1
 オーム。十万の、果てもなく、限りもない世界に安住される、過去・未来・現在の、 一切の覚った人たち、求道者たち、教えを聞く修行者たち、独り修行する修行者たちに礼したてまつる。 無量の光あるものに礼したてまつる。無量の命あるものに礼したてまつる。 不可思議な幾多のすぐれた徳性を具えたものに礼したてまつる。
 無量の光ある者、勝てる者、聖者であるおんみに礼したてまつる。 おんみのなさけによって、わたしは、<幸あるところ>に往く。
 <幸あるところ>には、 金色(こんじき) に輝くうるわしの林がある。 めでたき人(=仏)の子らに飾られて心たのしい。
 名声あまねく、智慧を具えたおんみのましますところ、いろいろの珠宝の積み集められたかの<幸あるところ>に、わたしは往く。


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