エントリーNO.246
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社会学の根本概念

解説文(「岩波文庫解説総目録」より引用)

社会学の泰斗マックス・ヴェーバー(1864-1920)がその死に先立って社会学上の重要な諸概念を定義的に明らかにしようと試みた論文。 宗教、経済、政治、法律などの各領域で社会学的研究を成しとげたヴェーバーの社会学に関する根本的な考え方を知るために貴重な文献である。 なだらかな日本語に移した本訳書は初学者にもすすめたい。

発行
岩波文庫 1995年7月15日 第34刷
著者名
マックス・ヴェーバー  
タイトル
社会学の根本概念 (しゃかいがくのこんぽんがいねん)  
 
上記著作より、本文書き出し1ページを引用

    第一節 社会学と社会的行為
 「社会学」という言葉は、非常に多くの意味で用いられているが、本書においては、 社会的行為を解釈によって理解するという方法で社会的行為の過程および結果を因果的に説明しょうとする科学を指す。 そして、「行為」とは、単数或いは複数の行為者が主観的な意味を含ませている限りの人間行動を指し、 活動が外的であろうと、内的であろうと、放置であろうと、我慢であろうと、それは問うところではない。 しかし、「社会的」行為という場合は、単数或いは複数の行為者の考えている意味が他の人々の行動と関係を持ち、 その過程がこれに左右されるような行為を指す。
   一 方法の基礎
 第一項  本書でいう「意味」には、大別して、次の二つの種類がある。 (一)(イ)或る歴史上のケースにおいて、一人の行為者が実際に主観的に考えている意味、 (ロ)多くのケースを通じて、多くの行為者が実際に平均的近似的に主観的に考えている意味、 (二)概念的に構成された純粋類型において、類型として考えられた単数或いは複数の行為者が主観的に考えている意味。


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