エントリーNO.188
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ラ・ロシュフコー箴言集

解説文(「岩波文庫解説総目録」より引用)

「われわれの美徳は、ほとんどの場合、偽装した悪徳に過ぎない」----よく知られたこの一句が示すように、 ラ・ロシュフコー(1613-80)の箴言は、愛・友情・勇気など美名の下にひそむ打算・自己愛という (ごう) を重い律動感のある1,2行の断言であばき、 読者を挑発する。人間の真実を追求するフランス・モラリスト文学の最高峰。

発行
岩波文庫 1995年12月5日 第15刷
著者名
ラ・ロシュフコー   
タイトル
箴言集 (しんげんしゅう)  
 
上記著作より、本文書き出し1ページを引用

    われわれの美徳は、ほとんどの場合、
    偽装した悪徳に過ぎない。
1 われわれが美徳と思いこんでいるものは、往々にして、さまざまな行為とさまざまな (アンタレ) の寄せ集めに過ぎない。 それを運命とか人間の才覚とかがうまく按配してみせるのである。 だから男が豪胆であったり、女が貞淑であったりするのは、かならずしも豪胆や貞淑のせいではないのである。
2  自己愛(アムール・プロプル) こそはあらゆる 阿諛追従(あゆついしょう) の徒の中の最たるものである。


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