解説文(「岩波文庫解説総目録」より引用) 「徒然草」の面白さはモンテーニュの「エセー」に似ている。 そしてその味わいは簡潔で的確だ。一見無造作に書かれているが、 いずれも人生の達人による達意の文章と呼ぶに足る。 時の流れに耐えて連綿と読みつがれてきたこのような書物こそ、 本当の古典というのであろう。 懇切丁寧な注釈を加え、読みやすいテキストとした。