エントリーNO.162
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解説文(「岩波文庫解説総目録」より引用) 「およそ語られうることは明晰に語られうる。そして、論じえないことについては、人は沈黙せねばならない」----- 本書は、ウィトゲンシュタイン(1889-1951)が生前刊行した唯一の哲学書である。 体系的に番号づけられた「命題」から成る。極度に凝縮されたそのスタイルと独創的な内容は、 底知れぬ魅力と「危険」に満ちている。 |
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発行
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岩波文庫 2010年11月25日 第16刷
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著者名
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ヴィトゲンシュタイン
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タイトル
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論理哲学論考 (ろんりてつがくろんこう)
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一 世界は成立していることがらの総体である。
一・一 世界は事実の総体であり、ものの総体ではない。
一・一一 世界は諸事実によって、そしてそれが事実のすべてであることによって、
規定されている。
一・一二 なぜなら、事実の総体は、何が成立しているのかを規定すると同時に、
何が成立していないのかをも規定するからである。
一・一三 論理空間の中にある諸事実、それが世界である。
一・二 世界は諸事実へと分解される。
一・二一 他のすべてのことの成立・不成立を変えることなく、あることが成立
していることも、成立していないことも、ありうる。
二 成立していることがら、すなわち事実とは、諸事態の成立である。
二・〇一 事態とは諸対象(もの)の結合である。
二・〇二 事態の構成要素になりうることは、ものにとって本質的である。