エントリーNO.155
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解説文(「岩波文庫解説総目録」より引用) 一九七七年七七歳の著者が七夜にわたって行った七つの講演----「神曲」「悪夢」 「千一夜物語」「仏教」「詩について」「カバラ」「盲目について」。 「悪くない。さんざん私に付きまとってきたテーマに関して、この本は、どうやら私の遺言書になりそうだ」(ボルヘス) |
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発行
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岩波文庫 2011年5月17日 第1刷
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著者名
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J.L.ボルヘス
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タイトル
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七つの夜 (ななつのよる)
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第一夜 神曲
紳士、淑女のみなさま
ポール・クローデルの名にふさわしくないあるページに、肉体の死の向こうで私たちを待ち受けている光景は、
ダンテが「地獄篇」、「天国篇」において示しているのとは恐らく似ていないだろうと記しています。
このクローデルの不思議な意見は、それを除けばとても見事な論考の中に出てくるのですが、これにはいくつかの評釈が加えられるでしょう。
まず、この意見が、ダンテのテクストが備えていること、つまり彼の詩のどれかを読んだ後そしてそれを読んでいるときに私たちは、
彼があの世をその詩に描いている通りに想像していたのだと思いがちであることの証明になっています。