エントリーNO.154
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解説文(「岩波文庫解説総目録」より引用) 晩年の著作「付録と補遺」の中から「思索」「著作と文体」「読書について」の3篇を収録。 「読書とは他人にものを考えてもらうことである。一日を多読に費す勤勉な人間は次第に自分でものを考える力を失ってゆく」 ----鋭利な寸言、痛烈なアフォリズムの数かずは、山なす出版物に取り囲まれた現代のわれわれにとって驚くほど新鮮である。 |
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発行
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岩波文庫 1996年4月5日 第50刷
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著者名
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ショーペンハウエル
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タイトル
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読書について (どくしょについて) 他2篇
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数量がいかに豊かでも、整理がついていなければ蔵書の効用はおぼつかなく、 数量は乏しくても整理が完璧な蔵書であればすぐれた効果をおさめるが、知識のばあいも事情はまったく同様である。 いかに多量にかき集めても、自分で考えぬいた知識でなければその価値は疑問で、 量では断然見劣りしても、いくども考えぬいた知識であればその価値ははるかに高い。 何か一つのことを知り、一つの真理をものにするといっても、それを他のさまざまの知識や真理と結合し比較する必要があり、 この手続を経て始めて、自分自身の知識が完全な意味で獲得され、その知識を自由に駆使することができるからである。 我々が徹底的に考えることができるのは自分で知っていることだけである。知るために学ぶべきである。