エントリーNO.140
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解説文(「岩波文庫解説総目録」より引用) 世界の恒久的平和はいかにしてもたらされるべきか。 カントは、常備軍の全廃・諸国家の民主化・国際連合の創設など具体的提起を行ない、 さらに人類の最高善=永遠平和の実現がけっして空論にとどまらない根拠を明らかにして、 人間ひとりひとりに平和への努力を厳粛に義務づける。あらためて熟読されるべき平和論の古典。 |
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発行
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岩波文庫 2009年12月9日 第40刷
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著者名
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カント
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タイトル
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永遠平和のために (えいえんへいわのために)
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第一章
この章は、国家間の永遠平和のための予備条項を含む
第一条項
将来の戦争の種をひそかに保留して締結された平和条約は、決して平和条
約とみなされてはならない。
なぜなら、その場合には、それは実はたんなる休戦であり、敵対行為の延期であって、平和ではないからである。
平和とは一切の敵意が終わることで、永遠のという形容詞を平和につけるのは、かえって疑念を起こさせる語の重複とも言える。
平和条約を結ぶ当事者たちですら察知していないような、将来の戦争のための諸原因がまだ残っているとしても、
これらの原因は平和条約の締結によってことごとく否定されたのである。