エントリーNO.119
岩波文庫を1ページ読書

解説文(「岩波文庫解説総目録」より引用)

「すべての動物の平等」を謳って産声をあげた動物農場。 だがぶたたちの妙な振舞が始まる。 スノーボールを追放し、君臨するナポレオン。 ソヴィエト神話とスターリン体制を暴いた、『一九八四年』と並ぶオーウェルの傑作寓話。 舌を刺す諷刺を、晴朗なお伽噺の語り口で!

発行
岩波文庫 2009年8月20日 第2刷
著者名
ジョージ・オーウェル  
タイトル
動物農場 (どうぶつのうじょう)  
 
上記著作より、本文書き出し1ページを引用

  第一章
  荘園農場(マナーファーム) のジョーンズさんは、にわとり小屋にかぎをかけて夜のとじまりをしましたが、ひどくよっぱらっていたので、くぐり戸を閉めるのを忘れてしまいました。 ランタンからもれでるまんまるの明かりを左右にゆらしながら、中庭をふらふらとすすみ、裏口でブーツをけっとばしてぬぎすて、 台所のビヤだるから寝しなの一ぱいをごくりと飲んで、二階のベットにあがってゆきました。 ベットのなかではおくさんがすでにいびきをかいてねむっています。
 寝室の明かりが消えると、すぐに農場の建物じゅうでざわざわ、ばたばたという物音がしました。 昼間のあいだにはなしが広まっていたのです。なんでも、品評会で入賞したミドル・ホワイト種の おすぶた(ボアー) であるメージャーじいさんが昨晩ふしぎな夢を見たので、 ほかの動物たちにそれを伝えたいのだとか。それでジョーンズさんがいなくなってだいじょうぶになったら、すぐにみな 大納谷(おおなや) に集まろうということになったのです。


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