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エントリーNO.84
岩波文庫を1ページ読書

           解説文(「岩波文庫解説総目録」より引用)
マルクス・アウレリウス(131-180)はローマ皇帝で哲人。 蕃族の侵入や叛乱の平定のために東奔西走したが、 僅かに得た孤独の時間に自らを省み、日々の行動を点検し、 ストアの教えによって新たなる力を得た。 本書は、静かな瞑想のもとに記されたものではあるが、 著者の激しい人間性への追求がみられる。 古来、もっとも多く読まれ、数知れぬ人びとを鞭うち励ました書。

発行
 岩波文庫 2009年3月16日 第6刷
著者名
 マルクス・アウレーリウス
タイトル
 自省録 (じせいろく)
                    上記著作より、本文書き出し1ページを引用

   第 一 巻

 一 祖父ウェールスからは、清廉と温和(を教えられた)。
 二 父に関して伝え聞いたところと私の記憶からは、慎ましさと雄々しさ。
 三 母からは、神を (おそ) れること、および惜しみなく与えること。悪事をせぬのみか、
これを心に思うさえ控えること。また金持ちの暮らしとは遠くかけはなれた簡素な生活を
すること。
 四 曾祖父からは、公立学校にかよわずにすんだこと、自宅で良い教師についたこと、
このようなことにこそ大いに金を使うべきであることを知ったこと。
 五 家庭教師からは、緑党にも与せず、短楯組にも長楯組にも味方しなかっ
たこと。また労苦に耐え、寡欲であること。自分のことをやって、余計なおせっかいを
せぬこと。中傷に耳をかさぬこと。

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