表紙一覧へ        次のエントリーへ

エントリーNO.100
岩波文庫を1ページ読書

           解説文(「岩波文庫解説総目録」より引用)
カエサル(前102頃-前44)率いるローマ軍のガリア(今のフランス)遠征の記録。 現地から彼が送る戦闘の記録はローマ全市を熱狂のるつぼに化したという。 7年にわたる激闘を描いたこの書物こそ、文筆家カエサルの名を不朽にし、 モンテーニュをして「もっとも明晰な、もっとも雄弁な、 もっとも真摯な歴史家」と賞賛せしめたものである。

発行
 岩波文庫 2008年9月25日 第67刷
著者名
 カエサル
タイトル
 ガリア戦記 (ガリアせんき)
                    上記著作より、本文書き出し1ページを引用

    第一巻 (紀元前五八年)
一 ガリアは全部で三つにわかれ、その一にはベルガエ人、二にはアクィーターニー人、 三にはその仲間の言葉でケルタエ人、ローマでガリー人と呼んでいるものが住む。 どれも互に言葉と制度と法律がちがう。ガリー人はガルンナ河でアクィーターニー人から、 マトロナ河とセークァナ河でベルガエ人からわかれる。 なかで最も強いのはベルガエ人であるが、その人々はプローウィンキアの文化教養から遠くはなれているし、 商人もめったにゆききしないから心を軟弱にするものが入らないのと、 レーヌス河のむこうのゲルマーニー人に近いのでそれと絶えず戦っているためである。 同じ理由でヘルウェティー族も他のガリー人にくらべれば武勇がすぐれ、 毎日のようにゲルマーニー人と争い、自分の領地で敵を防いだり、敵の領地に入って戦ったりしている。 [ガリー人がもっている部分はロダヌス河に始まってガルンナ河と大洋とベルガエ人の領地に囲まれ、 セークァニー族やヘルウェティー族のところではレーヌス河に達し、北に広がっている。 ベルガエ人はガリアの領地の果てから始まってレーヌス河の下流域に達し、北東を向いている。

表紙一覧へ        次のエントリーへ


copyrighit (c) 2011 岩波文庫を1ページ読書