エントリーNO.151
岩波文庫を1ページ読書

解説文(「岩波文庫解説総目録」より引用)

あらゆる政治行動の原動力は権力(暴力)である。政治は政治であって倫理ではない。 そうである以上、この事実は政治の実践者に対して特別な倫理的要求をつきつけずにはいない。 では政治に身を投ずる者のそなうべき資格と覚悟とは何か。ウェーバーのこの痛烈な問題提起は、時代をこえて今なおあまりになまなましく深刻である。

発行
岩波文庫 2010年4月15日 第51刷
著者名
マックス・ウェーバー  
タイトル
職業としての政治 (しょくぎょうとしてのせいじ)  
 
上記著作より、本文書き出し1ページを引用

 諸君の希望でこの講演をすることになったが、私の話はいろんな意味で、きっと諸君をがっかりさせるだろうと思う。 職業としての政治をテーマとした講演である以上、諸君の方ではどうしたって、今のアクチュアルな時事問題に対する態度の表明というものを期待なさるだろう。 しかし、その点は講演の最後の方で、生活全体の営みの中で政治行為がもっている意味について、若干の問題を提起する際に、 ごく形式的に申し述べるだけになると思う。一方、どういう政治をなすべきか、つまり、どういう内容をわれわれの政治行為に盛るべきか、 といった種類の問題となると、 今日(きょう) の講演で一切除外しなければならない。というのは、 そんな問題は、職業としての政治とは何であり、またそれがどういう意味をもちうるのか、といった一般的な問題と、なんの関係もないからである。---さっそく本論に入ろう。


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